講師の伊藤です。

知識、知見、知力、知能というのは、神様が人間に与えた最高の贈り物だと私は思います。
経験も大事ですが、経験は人間だけでなく、他の動物、はたまた、昆虫でさえ、経験を積むことができます。今流行りの人工知能もある意味経験だけしか積むことができません。
一方、人間は、知識を得、それを経験と混ぜて知見とし、知見を使って深く考え、深く理解し、論理的に考えることて、知力、知能を発達させます。発達した知力、知能を使うことで、不確実だと思われた物事に対する的確な判断または対処をすることも可能になっていきます。
培った知力、知能は経営を継続するには大きな力となっていくでしょう。
また、実際にそれを経営にとりこまなくとも、人間にしか持ち得ないその能力は人間の質を向上させるものであると私は信じています。
世界の誰もがなんとなく持つ「崇高な精神」や「素晴らしい考え」は往々にして、知力や知能を持つことで論理的に理解することができます。

最近、私は、「人間は生まれてから死ぬ瞬間まで、勉学を続ける動物なのではないか」と思っています。
生まれた瞬間から人間は言葉や周辺社会を覚えようとします。本能です。さらに歳を取り続けながら、学習を続けていきます。
寝てるときの夢でさえ、現実社会で学んだことを整理するために見るものだとわかってきました。
また、元来遊びには2つの効果があって、ストレスの解消という効果と遊びから何かを学ぶという効果です。ストレス解消は疲れた能を休ませるのに役立つし、遊びから学ぶ行為はそのまま学習に役立ちます。
つまり、人間の活動の全てが学習のためにあるのではないかと思うのです。

ちょっと話しがゼミから遠ざかりましたが、石井さんがおっしゃる通り、三の会MBAは素晴らしい機会です。
上記の事に多くの人が気づく機会としても、また、気づいた後に勉強を続けるという意味でも、非常に良い影響を持つものだと思います。
人間は上記のように学習する動物ではありますが、元来、集団生活に慣れており、1人だと弱い存在です。そのため、1人でやっても続かない事、理解できない事でも、複数人で実施すると続いたり、理解できたりします。そのため、1人じゃ続けることができない経営学も三の会MBAのようなところで実施すれば、続けることが可能になります。

ぜひ、この取り組みは多くの人に理解してもらえればと思います。