20160907_西村氏
今回の定例会は、第一ゼミナール 西村 学 氏による「夢を叶える人間塾 第一ゼミナールの塾長が考えるアクティブラーニング」を実施いたしました。

三の会MBAゼミで研究、発表するテーマとして取り組んだ成果と、塾の現状についてお話しいただきました。

アクティブラーニングに対する実験的な取り組みとして、生徒各自が選んだ科目を勉強するのを講師がサポートする機会を、無料で提供した結果が披露されました。中学生向け「自修」(自習ではないのがミソ)なかなか参加者が増えず、アイスで釣ってみるも、参加者は延べ30名ほどにとどまるが、高校生向け「修活」では、ほとんどの生徒が積極的に参加し参加率は90%となった。このアクティブラーニングに向けた実験的な取り組みを通して、西村さんの予想とは違う結果となったことをもとに、スタッフと話し合いの中で出てきたのは、アクティブラーニングへの違和感でした。文科省主導で言葉が独り歩きしている感を否めないアクティブラーニングを、実際に検証してみることで出てきたのは、今後はアクティブラーニングという言葉は使わないという結論でした。
西村さんが目指す塾は、「夢を叶える人間塾」。人間形成の核となるような道場のようなもので、塾生、スタッフともに夢を叶える「場」を作っていくという熱い想いでした。
20160907_9月定例会
そんな想いが、既に届いていることを実感できる話として、塾の卒業生がアルバイト講師になっていたり、将来就職を希望する卒業生までいることです。

とはいえ、塾の目的である第一志望合格では、期待する結果が得られず「夢を叶えられてないじゃん!」とスタッフ全員で泣きながらミーティングをした話や、そんな結果に反して、塾生が急増したりと、嬉しい悲鳴を不休でがんばってくれているスタッフへの労いの中に、西村さんの深い愛情も感じられました。

講演後、西村さんとお話ししたときに、「どんなことがあっても生徒の味方」という向き合い方こそ、ともすると、保護者に向きがちな教育現場にあって、子どもと正面から向き合っている西村さんの信念を伺えたような気がします。

西村さんが塾で培った経験を、社会人向けにも展開(三の会で実験)してほしいと願うのは私だけでしょうか?

京増 記